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オリジナルの連載小説や小話、詩などを書いています。コメントくださると嬉しいです!! アンケート作りました。宜しくお願いします!!!
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―パチッ  パチパチッ




燃えている…





村が





木が













人が





燃えている…



そんな風景には不釣り合いな青い丸い膜があった


その膜は中の少年を守るかのようにまるで生き物みたいに動いてい


「父さん!!母さん!!!」


少年が叫んでいる、目の前の男性と女性に


「父さん!!起きてよ!」


―ピク


一瞬、男性の手が動いた、と思うと男性は言葉を紡ぎだす。


「ジェン、…っ泣くな、お前は強い子だろ?……敵(カタキ)を取ろうなんて……考えるんじゃないぞ。お前…は他…の…『GOT children』より…特別だ。その力で…世界を…ぇ…。そして……っ生き…ろ。―       ―」


男性は最後に少年の顔を見て微笑むと地に伏した。


「――――――っ!!!」


青い膜が広がった。―





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~プロローグ~


―20XX年、人間は近代科学をつかい世界大戦を繰り返した。



世界は砂漠に姿を変え、人間はわずかに残った緑の地でひっそりと暮らしていた。



しかし、また欲深き者達が現われた。



その者達は緑の地を奪い、殺戮を繰り返した。



その蛮行を見ていた神はこれから産まれゆく子に力を与えた。



人外の力を扱う彼らは人々にこう呼ばれている、神の最高傑作『GOT children』と…―






―熱い…



周りは火の海状態にも関わらず、漠然とそんなことを思う。



―俺、死ぬんだろうな。



自分の生死に関わることなのに

煙を吸い過ぎたせいか、

頭が働かないせいか、

他人事のように思えてしまう。




こんな状態になると面白いもので、走馬燈のように思い出が過ぎて行く。
それに懐かしみを感じ、俺は目を閉じて、それに浸った。
「ハッ、あの頃に比べたら俺も丸くなったもんだよな。」










   ―少し昔話をしようか―







―ログルシア―



月が完全に昇ってから少し経った頃

ある一箇所が急に騒々しくなった。

サイレンが鳴り、ライトが辺りを照らし、人が叫ぶ。

「おい!囚人が逃げたぞ!捜せ!!」

一人の迷彩服の男が叫ぶ。

「チッ、よりにもよって半獣人かよ。奴は俺らなんかじゃ相手にならん!麻酔銃を使え!!」

そう男が指示した瞬間


ギャァァァァァァアァァァ――!!


一つの叫び声が響いた。

一瞬、水を打ったように静かになり、直ぐにあちこちで指示が飛ぶ。

「いたぞ!」
「眠らせろ!」
「外すなよ!!」


辺りは一際騒々しくなる。
叫び声の方へ人が走って行く。


カサリ。


その時、近場の草むらで何かが蠢いた。

一人の男がそれに気がつき
「お…。」
他の男に知らせようとするも頭が薙がれ「人間だった物」き変わる。
胴と頭が離れ鮮血が飛ぶ。

その男の隣にいた男は肩から血しぶきが飛び、足下には腕が落ちていた。



「ッ、ギャァァァァァァアァァァ――!!」

アォ――――ン…


全てが



一瞬の



出来事だった



叫び声が響き、すぐ近くでは獣の遠吠えも響き、月が顔を出した。



月の光で現状が露わになる。地面には「人だった物」が倒れ、腕が落ちているその隣りには肩を押さえ激痛にのた打ち回る男がいて、その正面には、
獣なのか、
人なのか、
判断がつかない
まるで

人と獣を足して二で割ったような



―バ ケ モ ノ ―



それがいた



鎖がついていたであろう手足の枷がジャラリと独特の金属音が鳴る。
引千切ったのだろう少し鎖がついている。



それは、月の方を一瞥すると目を細め、身を翻すと後にあるフェンスを破りまだ明けない暗闇の中に消えて行った…。







跳ねて

飛んで

廻って

狂いのダンスを楽しむの




気違い?

そんなのいまさらじゃない。

もう、私は止まらない



だから




跳ねて

飛んで

廻って

狂いのダンスを楽しむの

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久しぶりです。

ここしばらくずっとスランプが続いてて嫌になります。

はやくスランプから抜け出したい・・・
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