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―…キロ



何か聞こえる…。



― ォ…ロ



膜に覆われた身体がフワフワしてる。そんな中、邪魔をするように声がする。



―オキロ



……ああ、五月蠅い。邪魔をしないでくれ。



「起きんかぁあああああ!」

「グフッ!!?!」



その怒鳴り声と上にダイブされた感覚で、俺は冷水を頭に流し込まれたみたいに一気に目が覚めた後、また視界がぼやけた。
上にダイブした奴が丁度、肺の部分に乗っかっていて息ができない。。



ああ……また、意識が混沌として来た……。



「!おい、また寝るなよ!!」



それよりまず退いてくれ。



「……ど…け。」

「ああ゛、何だって?」



取り敢えず退かそうと苦しくて出ない声をなんとか絞り出すが、その一言で一蹴されてしまう。
その間も呼吸できないのは一緒でぶっちゃけもうそろそろヤバい。



「おい!寝るなって言ってるだろ!!」

「あんたが乗っかってて息ができてないんだよ!!この大馬鹿野郎!!」


そんな言葉を聞いた後、上に乗ったってた奴が壁に殴り飛ばされるのを見て俺の意識は途切れた。



**第一話**
過去夢
「キャーー!マスター!!しっかりして!!!」
「おい、寝るなよ!!」
「あんたのせいだって言ってるでしょ!」
「ゴフッ……!」


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―パチッ  パチパチッ




燃えている…





村が





木が













人が





燃えている…



そんな風景には不釣り合いな青い丸い膜があった


その膜は中の少年を守るかのようにまるで生き物みたいに動いてい


「父さん!!母さん!!!」


少年が叫んでいる、目の前の男性と女性に


「父さん!!起きてよ!」


―ピク


一瞬、男性の手が動いた、と思うと男性は言葉を紡ぎだす。


「ジェン、…っ泣くな、お前は強い子だろ?……敵(カタキ)を取ろうなんて……考えるんじゃないぞ。お前…は他…の…『GOT children』より…特別だ。その力で…世界を…ぇ…。そして……っ生き…ろ。―       ―」


男性は最後に少年の顔を見て微笑むと地に伏した。


「――――――っ!!!」


青い膜が広がった。―





~プロローグ~


―20XX年、人間は近代科学をつかい世界大戦を繰り返した。



世界は砂漠に姿を変え、人間はわずかに残った緑の地でひっそりと暮らしていた。



しかし、また欲深き者達が現われた。



その者達は緑の地を奪い、殺戮を繰り返した。



その蛮行を見ていた神はこれから産まれゆく子に力を与えた。



人外の力を扱う彼らは人々にこう呼ばれている、神の最高傑作『GOT children』と…―



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