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―…キロ



何か聞こえる…。



― ォ…ロ



膜に覆われた身体がフワフワしてる。そんな中、邪魔をするように声がする。



―オキロ



……ああ、五月蠅い。邪魔をしないでくれ。



「起きんかぁあああああ!」

「グフッ!!?!」



その怒鳴り声と上にダイブされた感覚で、俺は冷水を頭に流し込まれたみたいに一気に目が覚めた後、また視界がぼやけた。
上にダイブした奴が丁度、肺の部分に乗っかっていて息ができない。。



ああ……また、意識が混沌として来た……。



「!おい、また寝るなよ!!」



それよりまず退いてくれ。



「……ど…け。」

「ああ゛、何だって?」



取り敢えず退かそうと苦しくて出ない声をなんとか絞り出すが、その一言で一蹴されてしまう。
その間も呼吸できないのは一緒でぶっちゃけもうそろそろヤバい。



「おい!寝るなって言ってるだろ!!」

「あんたが乗っかってて息ができてないんだよ!!この大馬鹿野郎!!」


そんな言葉を聞いた後、上に乗ったってた奴が壁に殴り飛ばされるのを見て俺の意識は途切れた。



**第一話**
過去夢
「キャーー!マスター!!しっかりして!!!」
「おい、寝るなよ!!」
「あんたのせいだって言ってるでしょ!」
「ゴフッ……!」


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